事例

マルチプロダクトの共通認証基盤

業務向けソフトウェアを提供する企業との取り組みです。同社は、プロダクト共通の認証基盤の内製を始めましたが、技術的な難しさから着手直後に断念しました。開発支援会社のKDOTはその開発を引き取り、Amazon Cognitoによる認証とトークン発行に、Goで実装した独自の認可サービスを組み合わせた共通基盤を設計しました。現在は同社の10近いプロダクトがこの基盤を共通で使い、新しいプロダクトを追加するたびに認証を作り直す必要がなくなりました。KDOTは統括するチームでこの複雑な基盤を開発し、その上で機能追加と運用保守を数年にわたって続けています。

サービス
プロダクト / Webシステム開発
技術領域
認証・権限 / サーバー開発 / 画面開発 / クラウド基盤
使用技術
AWS Cognito / Go / React / Terraform

01

プロダクトごとに認証を作らない

プロダクトごとに認証を作る状態から、共通の認証基盤に載る状態へ

プロダクトごとに認証と権限管理を作ると、プロダクトが増えるたびに同じ設計を繰り返すことになりがちです。共通の認証基盤があれば各プロダクトは認証を作らずに済みますが、その基盤自体は、一つのプロダクトの認証よりも作るのが難しくなりがちです。複数のプロダクトの利用者と権限を、一つの基盤でまとめて扱うことになるためです。

02

複合した複雑さを一つのシステムにする

利用者の認証・プロダクトごとの権限・基幹システムの利用者情報・周辺機能を一つの基盤で整合させる

共通の認証基盤で難しくなりやすいのは、一つひとつの機能よりも、それらが組み合わさったときの複雑さです。利用者の認証、プロダクトごとに異なる権限、外部の基幹システムから届く利用者情報、プロダクト群が必要とする周辺機能が、すべて同じ基盤の上で整合していなければなりません。たとえば利用者が実際に持つ権限は、外部の基幹システムから届くロールと、基盤側で付与したロールや権限を合わせて決まります。その一方で、権限はプロダクトごとに区切って定義し、あるプロダクトの権限設定が他のプロダクトの権限に影響しないようにしなければなりません。KDOTは、これらの要素を一つのシステムとして整合させました。ロールとスコープはReactで作った管理画面から登録でき、CognitoやLambdaによる認証処理などのインフラはTerraformで本体と分けて管理しています。

03

複雑なシステムの上で機能追加と運用を続ける

機能を足すたびに全体の整合を確かめ、各プロダクトと調整しながら運用を続ける

認証基盤は作って終わりではなく、機能を足すたびに既存の認証や権限との整合を保つことが求められます。実装はKDOTが統括するエンジニアチームで進め、同じチームが基盤を使う各プロダクトとの調整も随時おこなっています。機能追加の設計は、基盤全体の整合を保てる形にしてから実装し、プロダクトが増えても同じ基盤のまま機能追加を続けています。設計から数年たった現在も、この基盤は大きな問題を起こさずに稼働し、機能追加と運用保守が続いています。

この事例に関わるサービス

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